「オンラインカジノは怪しい!?」
「安心して遊べるオンラインカジノはどこがいいの?」
はじめてオンラインカジノで遊ぶ人の中にはこんな疑問を持つ人も少なくないでしょう。そんな時に優良なサイト選びの基準となるのがオンラインカジノが保有している「ライセンス」です。
世界レベルで見ると2000近くのオンラインカジノがあると言われていますが、中には悪質なカジノもあるため、信頼できるかどうかを見極めるためにもライセンスの有無は重要となってきます。「取得基準が厳しいライセンスを保有しているカジノ」を選ぶことでより安全に安心して遊ぶことができます。
オンラインカジノの人気ライセンスとしては、知名度や信頼度ともにマルタ共和国が発行している「mga(Malta Gaming Authority)」が有名ですが、最近の傾向としてキュラソーのライセンスに移行するカジノが増えています。
これは、マルタライセンスの規制の関係で、アジア市場には向いていない部分が大きいようで、日本を中心としたアジア市場に力を入れていっているオンラインカジノはキュラソーのライセンスに以降していく傾向があります。
実際に日本での知名度の高いベラジョンカジノやインターカジノも2020年1月にキュラソーのライセンスに移行しました。今後もこの流れは続いていくと思います。
オンラインカジノのライセンスは、それぞれの発行元の審査基準が異なるためで、それが厳しいほど信頼性・安全性が高いという証になります。
ただし、審査が厳しいという事は規制も多いということです。例えば入出金において流動性の高い仮想通貨(ビットコイン、イーサリアムetc)が使えなかったり、提携できるゲームプロバイダーが限られていたりと、プレイヤーにとって必ずしもメリットがあるとは限りません。
キュラソーに移行するメリットとしては、カジノのライセンスを取得しながら比較的自由にオンラインカジノの運営ができるという点です。
ライセンスがないのは問題外ですけど、ライセンスだけでいいカジノかどうかの判断は難しくなってきている印象です。
実際に、有名カジノがどんどんキュラソーのライセンスに変更しています。
そもそもオンラインカジノのライセンスとはどういったものなのでしょうか?
オンラインカジノが誕生してから、「優良な企業と悪質な企業を明確に分けるため」に発行されるようになったのがライセンスです。(もちろんカジノが合法な国における話で、日本では発行されていません)
オンラインカジノのライセンスを発行しているのは、国や政府です。このライセンスは法律を遵守したクリーンな運営を行っているという証明となるだけでなく、「運営許可証」も兼ねています。詳しい条件などは後ほど説明しますが、このライセンスを取得していないオンラインカジノというのは問題外のサイトです。
最近では、ライセンスなしの無許可で運営しているような怪しいカジノは淘汰され見かけなくなりました。ただし、もしライセンス情報が見当たらないようなカジノを見つけた場合、「非常に怪しい」と断言して間違いありません。
オンラインカジノのライセンスとは、「合法的な運営を行っている」という政府公認の証明書のようなもので、サイト内にライセンスの表示がない場合は違法な運営を行っている可能性が高いといえます。なので、もしインターネット上でこのライセンスの記述のないオンラインカジノを見つけた場合は決してプレイしないでください!
オンラインカジノというのは、その性質上「クリーンでなければ利用者が増えない」といった部分があるのにも関わらず、このライセンス情報を意図的に隠し明確に開示していないところは高確率で悪質な企業と言えます。ライセンスの発行元がすぐに分かるようなホームページ構造をしていないサイトというのもグレーと言えるでしょう。
ほとんどのオンラインカジノでは、ライセンスは公式サイトのトップページ下方に画像で表示されています。(一部会社概要などのページに記載しているカジノもあります)
ライセンスの画像をクリックするとライセンスの登録情報のページに移動します。仮にクリックしてもライセンスの情報ページに移動しないでライセンスの画像のみ貼ってあるようなサイトは要注意です。
【例:ベラジョンカジノのライセンス】
【例:カジ旅のライセンス】
オンラインカジノのライセンス取得基準はその国によってバラツキがあり、発行元によって審査の厳しさが異なります。ライセンスの中には比較的簡単に取れてしまい、信頼度的に不安が残るものもあります。
それでは、実際にどこの国や地域がオンラインカジノのライセンスを発行しているのか?日本語対応のオンラインカジノが取得している主要なライセンスの信頼度について説明していきます。
【日本語オンラインカジノライセンス一覧】
評価 | ライセンス | 信頼度 |
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【高評価】ライセンス詳細 | マルタ共和国(イギリス連邦加盟国) | イギリス政府(UK) |
ジブラルタル(イギリス海外領土) | ||
マン島(イギリス王室属国) | ||
【中評価】ライセンス詳細 | カナワケ(カナダ) | |
キュラソー(オランダ領) | ||
Antillephone N.V.(キュラソー政府) | ||
ファーストカガヤン(フィリピン) | ||
【低評価】ライセンス詳細 | PAGCOR(フィリピン) |
これから紹介していくのは主に日本語対応のオンラインカジノで取得されているライセンスです。
ライセンスの評価基準については、「ライセンス自体の取得基準の高さ」、「管理体制」、「運営方針」などに加えてライセンスを取得しているカジノの「信頼度/評価」を参考にして総合評価しました。
世界基準で審査が厳しく、信頼度の評価が高いライセンスはイギリスやその領土、連邦加盟国など英国発行のライセンスが占めています。
ライセンス発行開始 | 2000年 |
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年間ライセンス料 | 8500ユーロ(約103万円) |
ライセンス取得 | ベラジョンカジノ、カジノシークレット、チェリーカジノ、インターカジノ |
日本語対応のオンラインカジノの中で特に信頼度が高いのが、このマルタ共和国が発行している「mga(Malta Gaming Authority)」というライセンスです。イギリス政府が要求している高い基準を満たすこちらのライセンスの信頼度は折り紙付きです!実際にベラジョンカジノをはじめ日本語対応の優良カジノはほとんどがこのライセンスを取得しています。
マルタ共和国は、地中海の中央に位置する小さな島国で、美しい海や世界遺産などで観光地として有名です。2000年からオンラインカジノのライセンスの発行を開始しましたが、その管理体制の厳しさは非常に特徴的です。抜き打ちチェックや不正管理などを不定期的におこない、問題があればライセンスの停止や剥奪といった形を取っていますので、ライセンスを維持するだけでもかなり大変です。
また、ライセンスの有効期間を5年と定めているため、定期的な監査も入るようになっていますので、このライセンスを取得しているオンラインカジノは優良なサイトと判断して間違いありません。マルタ共和国のライセンスの管理は「LGA(Lotteries and Gaming Authority)」が行っています。
ライセンス発行開始 | 1998年 |
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年間ライセンス料 | 2000ポンド(約27万円) |
ライセンス取得 | ウィリアムヒルカジノ、ネットエント、ユグドラシル |
昔からオンラインカジノの中でも、特にジブラルタルのライセンスは最難関といわれているほど取得が難しく、信頼度抜群のライセンスと言われています。「Bookmaker Gaming Operator」や「Gaming Operator」など扱うゲームなどによってライセンス区分が分かれていますが取得難易度が高いのは変わりません。
ジブラルタルのライセンスが特徴的なのはジブラルタルの政府が直接監査行為を行っているという点です。中には、信頼度の低い国や監査機関へ賄賂を渡してライセンスを取得しようという悪質な企業もあります。ジブラルタルはそうした企業を排除してきたことによってその信頼度を高めてきましたので、文句なしに信頼度最高峰のライセンスです。
ジブラルタルのライセンスは、保有しているだけでかなり優良なカジノであるということが証明されますが、その取得の難しさからジブラルタルが発行するライセンスを取得しているオンラインカジノは非常に少ないです。実際、日本語対応のサイトでは世界三大ブックメーカーとして有名なウィリアムヒルのみが取得しています。
ウィリアムヒルは、英国でも有数の大企業ですからその信頼度について説明の必要はないでしょう。また、ソフトウェアで人気のNETENT(ネットエント)やYggdrasil(ユグドラシル)もこちらのライセンスを取得しています。ジブラルタルのライセンスの管理は「GRA(Gibraltar Regulatory Authority Ordinance)」が行っています。
ライセンス発行開始 | 2006年 |
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年間ライセンス料 | ゲーム税15% |
ライセンス取得 | ウィリアムヒルカジノ、主にゲームプロバイダー |
オンラインギャンブルが合法化しているイギリスの「Gambling Commission」が取り扱うライセンスは取得が難しく、オンラインカジノのライセンスの中でも信頼度は非常に高いことで有名です。一時期は優良なオンラインカジノの多くはこちらのライセンスを取得していました。
しかし、ゲーム税が他のライセンスに比べて10倍以上かかることから近年では他のライセンス(主にマルタ共和国)に乗り換えるオンラインカジノが増えてきました。現在でもその信頼度はライセンスの中でもトップクラスです。
現在、日本語対応のオンラインカジノで取得しているサイトはウィリアムヒルカジノのみですが、監査機関としての面も持ち合わせているので、NETENTやYggdrasilといったゲームプロバイダーが取得しています。
ライセンス発行開始 | 2001年 |
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年間ライセンス料 | 35000ポンド(約475万円) |
ライセンス取得 | DORA麻雀 |
オートバイ競技の「マン島TTレース」で有名なマン島は、イギリスとアイルランドの間の海域にある小さな島です。信頼度の高いゲームライセンスを発行していますが、ライセンス料が高額なことでも知られています。現在は他のライセンス国との競争もあってだいぶ抑えられていますが、かつてはライセンス発行時の委託金して200万ドル(約2億1652万)を要求した時期もあったそうです・・・。
マン島発行のライセンスはゲームマシンプロバイダー企業や店舗運営している「ランドカジノ」などが保有をしています。前述のマルタ共和国やジブラルタルに並んでイギリス領のライセンス発行政府ということもあり、ライセンスの信頼度的には間違いありません。
取得基準がそこまで厳しくなく、比較的取得しやすいライセンスには以下のようなものがあります。取得のハードルが高くないので利用しているカジノも多いですが、取得先のカジノによって当たり外れのあるライセンスです。
ライセンス発行開始 | 1999年 |
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年間ライセンス料 | 10000ドル(107万円) |
ライセンス取得 | パイザカジノ |
1999年から20年以上にわたり、オンラインカジノのライセンスを発行しているのが、こちらの「カナワケ」です。あまり聞きなれない国ですが、元々は、カナダのケベック州にある「モホーク族インディアン」の居住区にあたるエリアを指し、自治区としてカナワケ政府が存在しています。
「Kahnawake Gaming Commission」は、もともとオンラインカジノなどのゲームの公平性を管理している第三者機関です。そのカナワケ政府が発行しているのがこちらのライセンスとなりますが、特徴としてはライセンスの更新期間が2年と短い部分が挙げられます。更新期間が短いライセンスを所有しているカジノというのは定期的な更新が必要なわけですから健全な運営をしているという自信の表れでもあります。
また、カナワケ政府ではプレイヤーからのクレームや相談などのコメントを逐一発表している点など紳士的な対応も評価できます。利用しているカジノは少ないですが、評価・信頼度が上昇中のライセンスです。ライセンスの管理はカナワケ政府関の連機関である「MIT(Mohawk Internet Technologies)」が管理しています。
ライセンス発行開始 | 1996年 |
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年間ライセンス料 | 67000ドル(725万円) |
ライセンス取得 | オムニカジノ、ビットカジノ、mBitCasino、ライブカジノハウス |
ライセンス発行開始 | 1998年 |
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年間ライセンス料 | ? |
ライセンス取得 | エンパイアカジノ、クイーンカジノ |
こちらはオランダ領にあたる小さな島「キュラソー島」で発行ライセンスは「Curacao eGaming」と「Gaming Curacao」いう2種類のライセンスです。名前が似ていますが一応別物です。ただ、発行元が同じなので信頼度も同じくらいです。オンラインカジノで比較的よく見るライセンスです。
また、キュラソー政府自体が独自に仮想通貨を発行しようとしているなど仮想通貨に対して積極的で、理解があるのでビットカジノなど仮想通貨を扱うカジノで取得している割合が高いライセンスです。
キュラソー政府は、ライセンスの発行機関として20年以上の歴史があり、もっとも古く有名な機関ですが、ライセンス取得の基準はそこまで厳しくありません。ライセンス料がかなり高額ですが、法人税率が2%と安く、取得もし易いことから他のライセンスと併用して取得するというオンラインも存在します。ライセンスの管理は「Curacao Gaming Control Board」によって行われています。
「Curacao eGaming」、「Gaming Curacao」共に取得基準がそこまで厳しくないので、取得先のカジノに当たり外れがあるライセンスです。実際に、オムニカジノやビットカジノ、エンパイアカジノという信頼度の高いカジノも取得していますが、ライブカジノハウスやクイーンカジノなどの評判が良くないカジノも取得しています。
キュラソーのライセンスは、古くからメジャーなライセンスで取得しているオンラインカジノも多かったのですが、最近は減少しています。理由として、「お金さえ支払えば取得するのが比較的簡単で、信頼度が微妙ではないか?」と指摘されるようになったからだといわれています。
ライセンス発行開始 | 不明 |
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年間ライセンス料 | 67000ドル(725万円) |
ライセンス取得 | カジ旅、カジノエックス、ジョイカジノ、ベットティルト |
Antillephone N.V.(Antillephone License Validation)はキュラソー政府から許可を受けてライセンスを発行している機関です。監査元がキュラソー政府なので信頼度的にはキュラソーのライセンスと同等です。カジ旅やベットティルトなどの優良カジノが取得していますが、取得先のカジノによって当たり外れがあるライセンスだといえます。
ライセンス発行開始 | 2002年 |
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年間ライセンス料 | 48000ドル(519万円) |
ライセンス取得 | ジパングカジノ、ラッキーベイビーカジノ、カジノジャンボリー、ハッピースターカジノ |
同じフィリピン政府発行のPAGCORのライセンスの信頼度が極めて低いことから、ファーストカガヤンのライセンスの信頼度も微妙な位置づけですが、信頼度に定評のあるジパングカジノをはじめその系列のラッキーベイビーカジノ、カジノジャンボリーなど優良カジノが取得している点は評価できます。
ただ、ジパングカジノ系列は第三者機関の大手であるLGIのからの監査も受けているなどライセンス以外の信頼度も高いです。なので、これらの優良カジノが取得しているからといって一概にライセンス自体の信頼度が高いとは言えません。ライセンスの管理を一番評価が低い「PAGCOR」が行っている点も気になります。
近年、フィリピンのライセンスは信用度を増してきているという情報もありますが、監査機関や政府への賄賂行為が考えられる地域であり、ファーストカガヤンのライセンスに関しても所得先のカジノによって当たり外れのあるライセンスといえるでしょう。
政府が発行しているものの、審査基準に問題があったり不安を覚えるライセンスも残念ながらあります。日本語対応のオンラインカジノのライセンスの中で特に注意が必要なライセンスがPAGCORのライセンスです。
ライセンス発行開始 | 2002年 |
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年間ライセンス料 | 200000ドル(2165万円) |
ライセンス取得 | 不明、クイーンカジノ? |
フィリピンのPAGCORは、政府が運営している公営企業ですが、取得カジノのライセンス情報を一切公開していません。ホームページにPAGCORのライセンスを表示していても本当にライセンスを取得しているのかもわかりませんし、実際に発行側でもライセンス発行先のカジノを把握していないようです((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
発行元がどこにライセンスを発行したかどうか証明できないのですから正直、ライセンスの信頼度はほとんどありません。。。実際、悪名高いクイーンカジノは、このPAGCORのライセンスを公式ページに張り付けているだけです。クリックしてもPAGCORのページには飛びません。かなり危険です。
現在、PAGCORのライセンスを表示しているオンラインカジノはかなり減ってきました。理由は利用者に信用されないからです。なので平然とPAGCORのライセンスのみ(信頼できるライセンスとの併用は別)表示しているようなオンラインカジノはかなり危険な確率が高いカジノといえます。
その他に注意が必要なのがコスタリカやパナマといった中南米のライセンスです。信頼度の低いライセンスを発行している地域の特徴としては、国自体の財力が乏しいというのが挙げられます。こういった地域では政府や監査機関への賄賂も考えられますし、ある程度のライセンス発行料を払えば誰でも簡単にライセンスが取得できてしまうのがその理由です。
そのようなオンラインカジノは日本語に対応していないところがほとんどなので、目にする機会はあまりありませんが、犯罪グループのマネーロンダリングに利用されることも多いといわれるオンラインカジノのライセンスだけに、中南米のライセンスを保有しているオンラインカジノは使わない方が賢明です。
まず大前提として、オンラインカジノのライセンスを取得するためには膨大な手間とコストがかかりますので、運営元の企業に十分な資金力がなければ取得できません。
オンラインカジノのライセンスを取得するための審査は半年以上に及びます。審査期間中は当然オンラインカジノの運営を行うことはできませんので、収入はありません。また、無事審査に通っても、ライセンス発行時には高額なライセンス料やライセンスの維持(更新料など)、さらにその後も利益の一部からゲーミング税などの税金の納付義務が発生します。
これらの金額は一般的に見た場合は高額ですが、この程度の金額をすんなりと支払えないような経営状態ではとてもオンラインカジノの運営はできません。当然、資金力が十分でないカジノで遊んだ場合には、勝利金の未払いなど出金時のトラブルが予想されます(-。−;)
ライセンスを取得していないオンラインカジノといいうのは、「ライセンス料を払えないような状態です」と自己紹介しているようなものなのです。
それでは、オンラインカジノのライセンス取得時には具体的にどのような内容が審査されるのでしょうか?オンラインカジノのライセンス発行元は世界中で20ヶ所以上あるといわれています。それぞれの地域で審査基準が異なりますが、主に以下のような項目を重要視して審査を行っています。
【オンラインカジノの基本的な審査基準】
基本的にオンラインカジノというのは、「金融商品やサービス」を提供するという意味ではFXや為替を取り扱う証券会社などと似た性質を持っています。ライセンス取得の審査内容としては運営母体会社の経営状態から始まり、サイトの運営状況や公平さに関する項目で審査が行われます。
運営する会社関連の詳しい情報はもちろん、カジノで使用するソフトウェアの公平性など非常に厳しく審査されるので、少しでも怪しい部分のある運営会社はオンラインカジノの運営ができません。
このような厳しい基準をクリアーしなければライセンスを発行してもらえないわけですから、ライセンスを取得しているオンラインカジノというのはそれだけで一定の信頼感があるといえます。
オンラインカジノのライセンスは、取得してしまえばそれで終わりというわけではありません。
審査を無事通過してライセンスを取得した後も、「法令を守ったクリーンな営業を行っているかどうか?」という審査が定期的に行われます。オンラインカジノのライセンス発行というのは、各国の政府がおこなうものなのですが、その他にも第三者の監査機関が入っているケースが大半を占めています。
この監査機関はオンラインカジノの運営元を不定期に訪れ、健全な企業体質を持っているのかをチェックします。さらに実際カジノで使用するゲームの内容やプログラミング、ソフトウェア開発会社の情報も確認しています。
チェックの結果によってはライセンスを剥奪をされるケースもあります。こうした第三者機関のチェックが不定期に入ることで、カジノでの不正や偽装などを未然に防ぐ役割があります。代表的な第三者機関としては「eCOGRA」や、オンラインカジノソフトの公平さを審査している「TST」といった機関があります。
このような工程をクリアしたオンラインカジノに対して発行されるのが「ライセンス」です。こうした流れを見ても、オンラインカジノを運営するにはかなりの労力と年月が必要ということが分かるかと思います。
オンラインカジノのライセンス取得時には、企業の資本金、経営体質、営業内容などはかなり細かくチェックされることになりますが、多額の資金があっても上場して間もない企業や営業内容が不透明な企業というのは基本的にオンラインカジノのライセンスは発行されません。
実際にオンラインカジノを運営している企業というのは、海外の大手企業であることが大半です。これは、ライセンス取得の際にチェックされる運営元の会社情報や信頼度という部分があるからです。企業体質が健全と認められない場合は、どれだけ多額の資金があってもライセンスを発行してもらえません。
というのも、カジノというのはギャンブルをサービスとして提供するものですから、中にはマフィアなど犯罪グループのフロント企業などが混じることもあり、マネーロンダリング(資金洗浄)の方法としてオンラインカジノが利用されることもあるからです。
「オンラインカジノは怪しい」とか「オンラインカジノは違法じゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、十分な運営資金と社会的な信用があって初めてオンラインカジノのライセンスを取得することができるのです。
マネーロンダリング
「資金洗浄」のこと。麻薬などの犯罪行為で得た不正資金、賄賂、テロ資金など口座から口座へと転々とさせ、資金の出所や受益者をわからなくする行為。口座を転々とするうち、不正資金が正当な資金のように洗濯(ロンダリング)されてしまうことから、こう呼ばれる。
引用元:ASCII.jpデジタル用語辞典
では、オンラインカジノのライセンスを保有していれば安心して安全に遊ぶことができるカジノといえるのでしょうか?
残念ながらそうは言い切れません。ライセンスの発行基準は一定ではありません。これまで説明してきた内容と矛盾しているように思うかもしれませんが、発行している国などによっては、信用度が微妙な場合もあります。中には「お金さえ払えば」比較的簡単に取得できるライセンスもあります。
ライセンス取得というのは、あくまでカジノがクリーンに運営されているという最低条件をクリアーしたものです。そのため、サイト上にしっかりとライセンス発行元が記載されているオンラインカジノというのは優良だという判断基準の一つになりますが、「基準が厳しいライセンスを取得しているオンラインカジノ」を選ぶほうがより安心して遊べるといえます。
優良なオンラインカジノのサイトを選ぶ際にライセンスの有無を確認することは必須です。ただし、ライセンスというのはあくまで、「法律を遵守しているか、違法性がないかといったことを知るための目安」です。絶対ではありません。
「ライセンスを保有している=優良カジノ」とは一概にいえません。
実際に、オンラインカジノの中には、出金条件がかなり無理に設定してあったり、サポート対応がぞんざいでひどい場合もあります。優良なカジノというのは、「サポート」、「入出金方法」、「ボーナス」、「プレイヤーの満足度」などトータル的に判断する必要があります。
ただし、ライセンスがカジノを判断する大きな材料であることには変わりありません。今回紹介したライセンスは、日本語対応のオンラインカジノでよく目にするものばかりです。
今回紹介したライセンス以外を保有しているオンラインカジノを利用する際には、一度ネットなどでユーザーの評判や口コミなどを確かめてから利用することをおすすめします。自分で判断するのが不安なら当サイトにお問い合わせいただいても大丈夫です。是非、これらを参考にして魅力あるオンラインカジノをスタートしてください!